Red Hat Enterprise Linux へ Microsoft Defender for Endpoint をインストールする際の依存関係について

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本記事では、Red Hat Enterprise Linux へ Microsoft Defender for Endpoint(以降 MDE) をインストール、及びアップデートいただく際の依存関係について紹介します。

[発生する事象]
MDE のインストール、及びアップデートでは、yum コマンドによる依存関係の確認や解決が行われます。
依存関係が自動解決されない場合、インストールやアップデートに失敗します。

[発生する事象例]
MDE のコンポーネントである mdatp モジュールのバージョン 101.45.13 以降では、mde-netfilter モジュールが依存関係モジュールとして追加されています。
※ mde-netfilterモジュールを依存関係とするmdatpモジュールのバージョン 101.45.13は、2021/10/15時点で prod チャネルから配信しています
mde-netfilter モジュールは、libnetfilter_queue と依存関係があります。
libnetfilter_queue が未インストールの場合、自動解決が試行されます。
自動解決によるインストールに失敗した場合、mde-netfilter モジュール、及び mdatp モジュールのインストールに失敗します。

エラーの例:
問題: package mdatp-101.45.13-1.x86_64 requires mde-netfilter, but none of the providers can be installed

  • cannot install the best candidate for the job
  • nothing provides libnetfilter_queue needed by mde-netfilter-100.69.32-1.x86_64

[発生する事象例の想定原因]
デフォルトでは、libnetfilter_queueはrhui-rhel-8-for-x86_64-baseos-rhui-rpms リポジトリから libnetfilter_queue のダウンロードを試行します。
libnetfilter_queueはrhui-rhel-8-for-x86_64-baseos-rhui-rpms リポジトリへのアクセス制限やリポジトリの未構成、モジュールのインストール制限が行われている可能性があります。

[発生する事象例の対処策]
rhui-rhel-8-for-x86_64-baseos-rhui-rpms リポジトリへのアクセスやリポジトリの構成、及びモジュールのインストール許可を Red Hat Enterprise Linux やネットワーク観点でご確認ください。

この情報は2021/11/22 時点のものとなります。
今後予期せず変更される可能性がございますので、ご留意くださいますようお願い申し上げます。