“分類して保護する” が “Microsoft.Azip.RightClick” になってしまう
こんにちは Azure Security サポートチームです。
本記事では Azure Information Protection の統合ラベルクライアントに関する既知の事象についてご案内を差し上げます。
ご紹介する事象について
統合ラベルクライアントでは、秘密度ラベルを付与したいファイルを右クリックすることで [分類して保護する] というメニューを表示できます。[分類して保護する] を選択することで、当該ファイルに秘密度を付与するためのコンソールを起動できます。
本記事でご案内する事象は、この “分類して保護する” の表記が “Microsoft.Azip.RightClick” に変わってしまうという事象です。
事象の発生契機について
本事象は Windows Feature Update 起因で発生いたします。現時点では Windows Quality Update による事象の発生は確認されておりません。もし Windows Feature Update 以外の契機で当該事象が発生した場合には Azure Security サポートまでお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。
統合ラベルクライアントの動作への影響について
画面の表記が “Microsoft.Azip.RightClick” に変化する以外に影響はございません。統合ラベルクライアントとしての機能は継続してご利用いただけます。
事象の発生事由について
Windows Feature Update により統合ラベルクライアントが利用している、次のレジストリ情報が削除されることにより発生いたします。
- HKEY_CLASSES_ROOT\AllFilesystemObjects\shell\Microsoft.Azip.RightClick
本事象は事前に対処する方法がございません。ご迷惑をおかけいたします。
事象の復旧方法について
事象が発生してしまった端末を復旧させるためには、次のいずれかの方法でご対応いただく必要がございます。
- 統合ラベルクライアントの再インストール
- 正常に動作している環境から “HKEY_CLASSES_ROOT\AllFilesystemObjects\shell\Microsoft.Azip.RightClick” のレジストリ値をコピーする
なお、OS や統合ラベルクライアントのバージョンにより、レジストリ値の内容には差分が無いことを確認しております。
参考情報として “HKEY_CLASSES_ROOT\AllFilesystemObjects\shell\Microsoft.Azip.RightClick” のレジストリ情報を記載いたします。
1 | Windows Registry Editor Version 5.00 |
今回のご案内は以上となります。
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